York News
東京生まれ東京育ち東京大学卒の、東京都民による痛い日記です。
10 | 2017/11 | 12
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【伊豆の踊り男】 1・2
お久しぶりです、York Newsです。

今日からブログ更新復活か、誰もそんなことは期待されてはいないと思いますが、一応更新を復活していきたいと思います。

しかし。

今日から数日、

自己満ブログとはかくありき
と言わんばかりの記事を書いていきたいと思いますので、そこはどうかご了承ください。

正直な話、
読み飛ばしをお勧めします。

コメント欄もちゃっかり閉じますヘ(゚∀゚ヘ)アヒャ

なんで、あと数日だけ、ワガママをお許しください。

まぁ、このブログ自体自己満なんで、今更??って感じですけどね(笑




【伊豆の踊り男】



[1]プロローグ

 私たちは毎年、夏になるとどこかへ出かけた。あるいは冬だったかもしれない。とにかく、1年に1回か2回、このメンバーで集まって何処かへ旅立つのだ。それが私たちの生きる活力であり、また1年間仕事を――学生である私にとっては、あの地獄のキャンパスライフを――耐え抜くために必要なエネルギーを充電する時間だった。
 時には6人集まらないこともしばしばだった。“6人”それはこのメンバーの人数であり、私たちがずっと維持してきた数だった。私たちはこの数で動き始めて、今年で8年目になる。中学3年で同じクラスになり、それから“お台場愚連隊●●一家”(○○には人名が入る)を結成してから、ずっとこの6人だった。新しく誰かが加わることもなく、また、ひとりも欠けることもなかった。

               


 私たちが出会ったのは先ほど述べたように中学3年のクラスであり、私たちはクラスメートだった。3年というのは部活が終わる学年であり、部活がなくなった分、私たちはより一層クラスでつるむようになった。私はバスケットをやっていたのだが、その影響でか、クラスでも最も活発なグループに属することになった。これは本当に不思議なことで、今、考えてもあの時の偶然が大きく私の人生に影響している気がしてならない。一見すると勉強にしか興味のないような出で立ちをしていた私。一方、私は当時勉強にはそれほど興味を示さず、心の中では
「勉強をすることは恰好悪い」
という、一種のコンプレックスを抱いていた。これは小学校高学年から徐々に抱き始め、高校2年時まで続いていたものであった。このような考えに縛られていたため、私は決して人前で勉強をすることをしなかった。学校ではひたすらバカやっている人をみては笑い、自分も少しだけ、そのまねをしてみた。控えめに言っても、騒ぐのが得意な性格は持ち合わせてはいなかったが、それでも私は、生まれて初めてバカをやってみたかった。そして、実際にバカをやった。
 周りが受験ムードになっていったその時、相変わらず勉強をしていなかったのがこの6人だった。厳密にはもう少しいたのだが、年末
「自転車でお台場まで行こう!!」
という提案に対し、それに乗っかったのがこの6人だったのだ。ある者は私たちを非難し、私はクラスのエリートグループから虐げられた。
「York氏はこっち側の人間だと思っていたのに」
 そんな感情がヒシヒシと感じられた。しかし、私にはその時、そっち側へ行く気はなかった。勉強なんて大嫌いだったから。

               


「あの頃は本当バカだったよな」
 これが私たちの口癖であり、共有する記憶を呼び起こすための合言葉である。私たちは今でも、集まると必ずその時の話をするのである。“その時”というのは、中学3年生の年末の70km相当の自転車の旅のことであり、高校1年生の夏、武道館での『24時間テレビチャリティー募金』に自転車で行ったことであった。また、その他にも、“お台場”をきっかけとして、私たちは50km程度なら自転車の圏内であるという誤認をしてしまったため、さまざまな場所へと自転車を走らせた。15、6歳のころの話である。
 私たちはもともと、全然違う人種の集まりだった。それは「黒い人がいて、白い人がいる」「痩せた人がいて、太った人がいる」というような意味ではなく(実は、このような意味に解してもそれは当てはまるのだが)たとえば、中学での部活は
バスケット(2)、バレー(1)、バトミントン(3)
という構成だった。(括弧内はその人数を表わす)半分がバトミントン部だったが、バトミントン部というのはなかなか地味であったため、実際にはバスケット部の方が占有する領域が大きく感じられるような気がする。それはもちろん、私がバスケ部だからかもしれないが、部活の話題としてはバスケ部以外取り上げられることはあり得なかった。それくらい、バスケ部は色濃く、そして学校での地位も高かったのだ。これは私がこの集団に入ることになった大きな理由でもあり、私の人生稀に見るgreat jobであった。
 話が部活の事に集中してしまったので元に戻すと、中学を辞めた後の進路もバラバラだった。高校はそれぞれが違う高校に進学し、一人は中退した。高校卒業後はもっと道が分かれた。浪人したのは私だけで、大学へ行く者、専門へ行く者、夜の仕事に就く者。途中、人生の岐路を大きく外れた者もいた。このメンバーで会うことを強く拒んだ者もいた。しかし現在、私たちは
美容師(1)、携帯ショップ店員(1)、無職(1)、体育大学生兼体育教師見習(1)、理系大学生(2)
となり、若干大学生が幅を利かせているものの、その職業は豊富に富み、それでいてひとつの落ち着きを見せている。「時間」――それの持つ力の大きさを、私たちはひしひしと感じ始めていた。
 私たちが出会って、今年で8年目になる。





[2]13日の月曜日

 私は10時頃に目を覚ますと、顔を洗い歯を磨き、インスタントコーヒーを入れて、冷蔵庫の中に用意されていたカスピ海ヨーグルトを食べた。軽めの朝食を済ますとすぐにパソコンの前に着席して、そして『THE 空回りII』を始めとする「午前グループ」を見て回った。この午前グループというのは“私がよく午前中に見て回るブログ”のことで、朔太郎の『THE 空回り II』やのぶさんの『変な関節を持つ者~外狼~』など、比較的深夜更新が多いブログのことを指している。私の中ではある程度、どの時間にどのブログを巡ってみるというのが生活リズムの中に溶け込んでいるのだ。
 ブログ周りを終えると、私は外出する準備を始めた。明日から始まる伊豆旅行に向けての買い出しに出かけようと計画していたのだ。その日の東京の最高気温が何度かは知らないがとにかく暑い日だったので、私は夕方になるまで外出を避けていた。少なくとも、自分にそう言い聞かせていた。

               


 自転車を走らせて最寄り駅まで行く途中、私は煙草を忘れていることに気付いた。しかし日差しは相変わらず強く、その中で煙草を取りに帰る気持ちにはなれなかった。私はそのままゴーサインを出し、暑い中ひたすらに自転車をこぎ続けた。気がつくと私はその日のブログの記事のことを考えていた。今日の更新は単語カードだ、と私は思った。単語カードに最初は英単語を書き、徐々に違うものを織り交ぜていく。その為に使う単語カードは昔のやつでいい。私はしばらくの間、暑さを忘れるくらいにネタのことを考えていた。前日の飲みのせいで、財布の中には文字通り一円も入ってなかったので、途中、煙草を購入することも出来ずに私はひたすら“ネタ”の思索にふけっていた。そして、自転車置き場に着いた時には、私の今日の更新内容は決定していた。「やれやれ」私はそう思いながら、自転車を所定の場所に止めて駅へと向かった。
 電車に乗り込むと、私はその日のスケジュールについて考えてみた。今日の買い物はどこで済まそうか。最初、私は下北沢、渋谷、原宿、新宿の順に回ろうと思っていたのだが、そんなに動く気力は現実的には持ち合わせていなかった。机上の空論。
 結局、私は駒場東大前で下車し、大学の図書館に寄ってから渋谷に買い物に行くことにした。駅から図書館までの道は大学の構外を通って行った。構内は原則禁煙だったので。私は先ほど購入したマイルドセブンスーパーライトを取り出すと、その日の一本目を吸った。美味しい。一日の第一本目というのは私の中では特別扱いされており、いわば箱入り娘のように大事にされている。この一本目は誰にも邪魔されてはならないのだ。私は強い日差しの中、深呼吸をするように大きく煙を吸い込んだ。美味しい。

               


 駒場図書館には、というかこの大学の図書館には総じて、小説などの読み物類を充実させる気が全くない。「日本でも屈指の書籍量」というスローガンは私にとってはまったく還元されるものではなく、私の欲していた村上春樹も『村上春樹全集』の一組しか存在しなかった。当然、いくらかはすでに貸出済になっており、私は残されたものの中から、まだ読んでいなかった『ダンスダンスダンス』を選び出した。この作品名を以前、インターネットかどこかで目にした気がしたからであり、また、その厚さにも十分な量を期待することが出来たからだ。私は伊豆への友として、『ダンスダンスダンス』を手に入れた。パンパカパーン。テレビゲームの効果音がなった。必須アイテムを手に入れたってわけだ。
 図書館で貸出手続きを済ますと、私は本を入れる袋を持っていないことに気付いた。その日は手ぶらで出てきてしまっていたのだ。大学生協も夏季休業で閉まっており、仕方なく私は600ページほどあるその本を左手に抱えて、大学裏口を出て徒歩で渋谷まで向かった。駒場キャンパスは渋谷近くに位置しており、徒歩30分弱で駅まで到達することができる。入学したての頃、新入生向けのパンフレットか何かに「駅まで徒歩15分」と書いてあったのを思い出した。当時はどうやっても15分では到達しないことによく苛立ちを感じていた。しかし今ならわかる。駒場東大-渋谷間は徒歩30分なのだ。
 その道筋の半分は繁華街で、もう半分は高級住宅地になっている。
jutakuti.jpg

 私はその住宅地の中を、左手に『ダンスダンスダンス』、右手にマイセンスーパーライトというスタイルをとって渋谷まで向かった。あまりに滑稽な姿だ。これをみた人は私にどんな感想を抱いただろうか。ある人はあるいは私を今どきの若者と思ったかもしれない。また、ある人はその場所柄、私が東大生だと気付いたかもしれない。もしそうなら、東大には謝らなければならないだろう。その時の私の姿は、それほど――東大の名前を汚しかねないほど――辺鄙な姿で渋谷まで向かっていた。『ダンスダンスダンス』の存在感があまりに大きかったのだ。

               


 渋谷では私はまず『ドン・キホーテ』に寄った。お金のない私はどうしてもここでいくらかの買い物を済ましてしまわなければならなかった。私は2500円のデニム・ハーフパンツと、前日壊れてしまったサンダルの代えを買った。今年壊したサンダルはそれで2つ目だった。私はこの夏、女性をとっかえひっかえする代わりに、サンダルをとっかえひっかえしていた。逆にそんな浮いた話は全くと言っていいほどなかった。やれやれ、私はそう思いながら次の店へと向かった。
 次に私が入った店は、サーファーみたいな人間がたくさんいるショップだった。もちろん、入口にサーフボードが立てかけてある時点でそれはわかっていたのだが。私はその店でTシャツ2枚を購入した。ポロシャツも買おうと思ったのだが、1枚当たりの値段が樋口一葉一人ではとてもどうしようもないようなものだったので、仕方なく私はそこでの買い物をTシャツだけにした。この日使った金額はおよそ福沢諭吉と樋口一葉一人ずつ。私は公平を期すため、夕食を食べていくことにした。このままでは野口英世があまりに可哀相だ。
 この時、私はなぜかラーメン屋や牛丼屋、ジャンクフードなどひとりで入っても気を使わないような店に入ることを拒んだ。この機会を使って「ひとりDEシリーズ」の練習をしてみようと思ったのだ。私は以前男女4人組で入った、京うどんを食べさせてくれる店に入ってみた。そこは上品すぎずかといって騒がしくもない、なかなか雰囲気のいい店だった。
「お客様何名様ですか」
「一人です」
 間違いなく店員は一瞬、焦りを見せた。その焦りを見て、私までも焦りそうになったくらいだ。しかしこの程度で焦ってはいけない。これから私を待っているのは、もっともっと厳しい闘いなのだ。そうなんだ。

               


 店を出た私は、正直ぐったりしていた。
inokasirasen.jpg

 渋谷駅井の頭線西口近くで私は一服した。店では禁煙席しかないと言われ、ここまで煙草を口にすることが出来ないでいた。煙草を吸ってはいけない「ひとりDEシリーズ」のおそろしさを教わった。待ち時間に出来ることは携帯をいじくること。視線は自然と下を向く。隣には30代くらいのカップルが座っていた。もう私は、それだけでまいってしまいそうだった。なんて大変なんだ、「ひとりDEシリーズ」。

               


 帰りの電車の中、私はひたすら『ダンスダンスダンス』を読み進めた。その内容は自己紹介、過去の経緯、そしてこれからの行動の指標を示す、というあたりで電車が最寄り駅に到着した。そこまで読んで私は思った。これはなかなかおもしろい、と。物語はまだ始まったばかりだったが。本の中でも、そして現実の世界でも。

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一東京都民による、痛い日記です。
いろいろと病んでいる人が書いています。
ものすごく寒いギャグを割りとしれっと発することがあるので、読んでいただける場合は防寒準備をしっかりすることをオススメします。
Lv.は0です。
仲良くしていってくださるとうれしいです(*´∀`)
ちなみに、シモネタ厳禁ですヽ(*`Д´)ノ

最近はあまり読書もしておりませんが、よろしければ→ 本棚

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